今年最後の日曜日も読書を。
どうも~揚げたサンドイッチです~ こんにちはらみ
ボッチのさびしマスを超え、2020年最後の日曜日となりました。
皆さんは、どう過ごされましたか?
僕は、今日も今日とて部屋にこもり音楽を聴きながら、読書とブログでしたね(笑)彼女と過ごす人や、仕事に向かう人、勉強に追われる人、色々ありますが僕自身は特に変化はなく、いつも通りに過ごしながら今を生きてます。
多分、年末年始もこんな感じなんでしょうね。読書サイコー(やけくそ
そんな、本の虫が書庫から持ち出す今週の一冊は【死神の浮力】です。
【ザックリ紹介】
以前紹介しました、【死神の精度】の続編となっております。ただ前作と今作の物語には因果関係はなく、前作同様、死神である千葉の見てきた世界の1つを覗く表現がされた作品となっています。
【あらすじ】
死神である千葉が見てきた世界の一つには、娘の命を奪われた山野辺とその妻である美樹の物語があった。彼らは、復讐を果たすべく機会をうかがっていた。そんな山野辺のもとに現れる千葉、彼(死神)が現れたことによって山野辺は8日目に99%死ぬこととなる。そんな山野辺の7日間というタイムリミット内で起こった物語の結末とは。
【読み所さん】
①この物語の主人公は、死神である千葉ですが、序盤は登場することなく山野辺夫妻の物語となっていました。そんな物語の展開であったため、この作品が【死神の浮力】であることを忘れ、ほかの作品を読んでいるように錯覚しました。また、序盤は山野辺夫妻の暗く憂鬱な物語でしたので、そこに投下された死神という異色の存在が神の救いのように感じ、序盤から胸が熱くなりました。
②伊坂幸太郎先生お得意の蘊蓄、(今回は歴史)が炸裂。この蘊蓄、一見文字稼ぎや寄り道に思えるが、しっかりと物語に絡めてあります。それにより、物語に厚みが増し中身が濃くなってるように感じました。
③今回は、いつもの大どんでん返しに注目を置くよりもエンタメ小説の型にはまった展開が注目点でした。ですので読んでいて【え!】という驚きよりも【一喜一憂】がある物語展開で、シンプルかつ読みやすくなっています。
以上、この3点が今回の読み所さんでしたね。
特に②は伊坂幸太郎先生の作品でよく用いられており、僕が一番良いと感じるポイントです。この物語に必要な材料(蘊蓄)を選ぶセンスと物語に絡め方はどの作品を読んでも脱帽します。
【最後に】
お疲れ様です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は、死神にまつわるストーリーでしたね。この数か月コロナにより世界全体に多数の死神の目撃情報が増えてくると思います。それによって、経済的不安や精神的不安からデストルドーやタナトスといった(死への欲動)に駆られる人もいると思います。
つまり自殺です。
だけど彼ら(死神)は待ってくれますから、焦って自ら迎えに行かなくて大丈夫です。
あきらめない限り人生何とでもなります。by1度死神と出会った僕より。
ではまた来週!皆様良いお年を~!