age_3d1の書庫

駆け出し小説家が選ぶ今週の1冊

砂漠のように人生を彷徨う

最近自分のやってきていることが無駄なんじゃないかと感じ、生まれて初めて挫折に近いものを味わっている気持ち。ただ、ここでもうひと踏ん張りをして歩みを止めたくないとも思います。そんな複雑な気分抱きながらブログを書いている日曜日。

そんな僕が、書庫から持ち出す今週の1冊は【砂漠】です。

僕の今の心境も、砂漠の中で途方もないオアシスを求めて彷徨い続けているようなものなので、ぴったりなタイトルですね(笑)

そんな【砂漠】の物語は暗いだけのものではなく、よくある大学生グループの4年間の出来事。つまらない大学生活を送りたくない彼らは、面白そうという理由から様々な事件に首を突っ込んでいく。まさに青春の代名詞のような物語。

駆け出し小説家なりの視点

物語の構成は春・夏・秋・冬と4部に分けられそれぞれ1つずつ物語があり、1つずつ進んでいきます。ただ、一年のうちの春夏秋冬ではなく、4年の春夏秋冬なので冬の終わりが4年の終わりになっていますのでお間違え無く。

ただ、いつもと比べ今回はシンプルな構成になっています。 

そんな物語の見所は、登場キャラクター達の心境や価値観が四年という月日を経て徐々に溶けて、新たな形に変わっていくところです。その過程に恋愛・麻雀・事件・超能力といった過程があります。そして現実のような生臭さがあると思ったら、現実味のない超能力が出てくるという日常と非日常が入り混じった伊坂幸太郎先生の特得意なエンタメが表現されています。

ポイント

特に、現実味を帯びた生臭さは読んでいた僕自身にも不安や痛みが伝わってきました。

さらに、伊坂幸太郎先生の作品の凄い所は日常生活や何気ない街並みの表現です。

実際に書いてみるとわかるのですが日常や街並みの情報量は多くどこを詰め込むべきか迷いますし、詰め込みすぎると今度は文章がつらつらと続くだけで面白くなくなってしまうんですよね。

こういった点は、自分の作品のヒントにつながるので物語を楽しむ以外にも見所はあるということですね。ですのでほかの視点を見つけることができたら、どんどん報告していきますね。皆さんも何かあれば、感想や意見お待ちしてます。

【最後に】

お疲れ様です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回は、ほとんど僕自身の感想や意見だけで終わりました。色々と試行錯誤がありますが、こういったブログもまた面白いのではないかと思うような気がします。実生活や自分の価値観をうまくリンクさせることができると、さらに面白くなるのではないかなと思いますので次はその点に意識を向け書いていきます。