age_3d1の書庫

駆け出し小説家が選ぶ今週の1冊

コロナと魔王とシューベルト

どうも~揚げたサンドイッチです~ こんチャイナドレス~(真顔)

 

 今週はなかなかハードな5日間となりました、私でございます。という文章を打ち込んで初めて感じたのですが、土曜出勤を省くと1週間って5日しか仕事しなくていいんですね。なんか、1週間を30日ぐらいに体感していました(笑)そんなことを言っていたら、昔に見た世にも奇妙な物語の、懲役30日という物語を思い出しました、この刹那。

 ちなみに、懲役30日は30分ぐらいの短い時間にみっちりと詰まったえぐさが魅力でしたね。

  さあさあ、皆さんは魔王と聞いたら何を思い浮かべます?今回は、2つ思いついた僕です。1つは、RPGゲームのようなラスボスで物語の集大成といった役目のキャラクター。2つ目はシューベルトが作曲した魔王です。どちらも強大で恐ろしさを感じだす共通点があるようにも思えますね。

 実際、今週僕が読んだ伊坂幸太郎先生の魔王は、シューベルト魔王の表現を用いていたこともあり、あながち僕の感覚も間違いじゃなかったなと思います。

 と、雑談はここまででここからは本文に入ります。(雑談大好き人間)

 物語の主人公である安藤は特殊な能力を持っていた。それは、自分の中で思ったことを他人の口から話させることができる能力である。安藤はこの力を別段悪用としようとは考えていなかった。だが、その力を利用するべき時が安藤に訪れようとしていた。その時とった安藤の行動とは。

 といった、物語になるんですけど、ここで気づいた人もいると思います。あれ、こんだけの内容で小説1本書けるの?と。お察しの通り、この粗筋は魔王という小説の折り返し地点まで担っています。

 今回のこの魔王という作品は、今までの作品とは異なり折り返し地点で少し展開が変わちゃうので、そこまで話すとネタバレの領域に足を運んでしまうんですよね(笑)

 また、小説の構成としては以前紹介したAXに似たものを感じました。

age-3d1.hatenablog.com

  ただ、この魔王いままで読んだ、伊坂幸太郎先生の作品の中では異例の内容となっていると感じた点が2つありました。

①まず、伏線がほとんどなく坦々と物語が進んでいくということ。

 この点からは、ミステリーのような物語にちりばめられた様々な伏線と回収や物語の展開の逆転の趣向は無かったです。

②また、政治を絡めた現実に近い物語になっているのでハードボイルドのような戦闘はなくお堅い感じです。

 といったことから、普段、伊坂幸太郎先生の作品が好きな方でも少し疎遠になってしまうのではないかと感じる、1冊だと僕は思っちゃいました。

実際僕も読んでいて、難しい話やな~と感じていました(笑)ただ、AXのような物語の構成は好きですので、僕の小説ライフにはいい勉強になりました。

 そして、この魔王、今のコロナ状況と政治の状況に物語が似ているので、まさか、伊坂幸太郎先生は予知していた?と思ったんですけど、どの時代も良い政治なんてないことからやっぱり違うという答えになりました(笑)ただ、コロナを当てはめて読むことはできると思います。その辺の楽しみ方は人それぞれですよね~。

 後は、小説を読む前でも読んだ後でもいいので一度、シューベルトの魔王を聞いてみてください。物語の理解が少し深まると思います。

 因みに僕は、物語の理解が深まると同時に、小学生のころ音楽の授業で歌ったのを思い出しノスタルジックな感覚に浸ることになりました(笑)

【最後に】

 お疲れ様です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 今回は、CSSを少しいじってコードの数を増やしてみるという試みを行ってみました。いかがでしょうか?少しでも見やすくなったでしょうか?見やすくなっていれば幸いです。

 今回の魔王は、僕の今書いている小説の構成に影響を与えることができる、1打となりました。ですので、読んでて最高に清々しく心躍りました。来年の新人賞のどれかに応募してみようと思いますので、機会があれば皆さんの目に触れるかと思います。その時までは、僕の小説は温存ですね(笑)

魔王 (講談社文庫)

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